「いのちとからだの10か条」 完成しました!

子どものころから、いのちやからだに関心を持ってほしい。
そして、医療を受けるときには、
自分が主役なんだと自覚して医療参加してほしい。
自分も他人のいのちも大切にし、
障がいを個性としてとらえるような人になってほしい
…そういう想いを込めて、皆で練り上げた10か条です。

現在(2014/12/18)「いのちとからだの10か条」を無料配布中です。

詳しくはこちらのページへ。PDF版のダウンロードもできます。

 

作成には医師や看護師、薬剤師をはじめとする医療者から、大学教員、弁護士、教師、ライター、会社員、主婦、市民グループの代表と様々な立場の方が参加しました。


当初は小学校で使う副読本を作成する。

という位置づけでスタートしたプロジェクト。


第1回のミーティングは2014年2月9日、記録的大雪の東京。

大雪の中、集まるぐらいですから参加者は全員熱い。

 

当初「ぜひ盛り込みたい」という内容は後日出されたものを含めて140項目に及びました。


しかし、一つ課題も見つかりました。

学校の「副読本」というものは結果として選ばれるもので、

現在の教育現場に最初から介入することを目標にするべきなのか?


行き詰った第2回のミーティングで出されたアイデアは

COMLの原点に戻り


 「子ども版の10か条をつくること」


COMLと言えば、「医者にかかる10箇条」(現在は『新 医者にかかる10箇条』)


参加者一同がすぐに賛同し、このアイデアが出たことでプロジェクトは一気に前進しました。

 

とはいえ、140項目を10か条に落とし込むわけですがから、第3回のミーティングも非常に混乱するかと思われました。しかし、参加者全員が

 

 「押しつけるのではなく、本来の想いがより伝わる文言を

 

と考えた結果、参加者全員の熱い想いが10か条に込めることが出来ました。

 『新 医者にかかる10箇条』は大人の患者が受診する際の心得をまとめたものです。

しかし今回は、


「子どものうちから自分の体に関心を持ち、医療を受ける際の心構えを身につけてもらうこと」


を目的としています。

そこには、

 

子どもは、病気で亡くなるよりも、事故や自殺による死亡が多い。

だから「患者として」ではなく、すべての子どもを対象にしたい。

 

という想いがあります。

 

予防できる病気があること、障害などの多様性を認め合うこと、命の大切さを意識してもらえること。

たくさんのメッセージを10か条に落とし込んでいます。

 

「医療の授業」でも「いのちとからだの10か条」を教材にして、

子どもたちに「いのちとからだについて考える機会」をつくっていければと思います。